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警視庁捜査一課殺人班

①全体としての内容
 「殺しの刑事こそ、刑事の中の刑事」―――。桜田門のベールに隠された組織の構造、
 「地取り」「識鑑」「ブツ(証拠)」を追う捜査手法、
 そして取調室での「落とし」の技術まで。
 多くの事件を再現しながら、犯人との攻防を克明に描き出し、
 現在の捜査一課がもつ脆さと問題点にまで迫るノンフィクション。 by 本書カバー

②著者はどんな人?
  毛利 文彦 1963年静岡県生まれ。警察問題や司法問題を中心に取材活動を展開している。
 前にも紹介したんですが、やっぱり詳細がヒットしませんでした………(泣
 警察付きの記者の人かな?と思いましたが………

③一番のキモ
  Nシステムと携帯電話の探知で犯人を追跡するところ。追跡方法そのものより、
 Nシステムに対する警察のスタンスが面白い。
 「Nシステムの情報はデジタだから、公判での証拠能力の争いとなれば、
 弁護側は加工していないことを証明しろと言ってくるに決まっている。
 その証明をするにはNシステムの原理から始まって全体の設置状況まで全ての説明が必要になる。
 そんなことをしたら、捜査側の手の内を全部明かすことになってしまう」by p238
 だから、裁判の証拠として使用しないそうな。
 あと、「土地鑑」に関するデータベースの記述は、非常に興味深い。

④内容の具体性は?
  非常に具体的。特に取調室の攻防は、圧巻です。
 様々なパターンの犯人が自白する瞬間。そこまでに至る過程とやり取り。まさに警察。
 事件発生から初動捜査までの一連の動きが具体的に描かれているのも○。
 結構珍しいです。

⑤どういう風に使える?
  刑事モノに。警察組織内の機微が描かれているので、犯罪捜査より、組織内の物語に。
 あと、「土地鑑」に関するデータベースは、もうちょっとつっこんで調べたいところ。




下記を、絶対に押すな、押すなよ。




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